ブログ
5.312017
脳と覚醒
覚醒というと、危うい感じがする人もいると思いますが、本来、無意識的に人類は常に
超越的なものをもとめて生きているんだと思います。
自分自身が超越意識(覚醒)することへに憧れをもつ人たちもいます。
しかし、覚醒についての明確な答えは、今の脳科学をもってしてもまだ全てが解明されて
いるわけではありません。
心(意識・無意識領域)は脳と切り離しては考えられませんから、覚醒とはどんな状態
なのか、脳の研究がさらに解明されていくのはとても楽しみです。
さて、私たちの心の動きは脳に依存しているわけですが、脳にダメージを受けると心も
ダメージを受けるわけです。脳内物質のちょっとした科学的変化でも、私たちの気分は
一瞬に変わりますよね。
今までボーっとしていたところに、何か突然不快な衝撃が起こると、ムカッ!と腹が立
ったりするのも脳内物質が影響しています。こういった気分の変化のほかにも、集中力や
記憶力にも左右してしまうのです。
覚醒状態では、そういったちょっとした脳内の変化に動じないのか、脳内に変化を生じさせない
状態なのかわかりませんが、チベット僧などが深い瞑想状態に入ると、とにかく脳波は強力な
ガンマー波をだしているらしいのです。
私たち一般人が、チベット僧のようになるのは大変かも知れませんが、せめて自分の人生を
楽しく幸せに過ごすために、この覚醒といわれる状態が、日常にちょこちょこと役立てられたら
人はもっと幸せかつ平和に暮らせるのではないかと思います。
ということは、脳そのものに個性があるとしたら、その個性が自分を苦しめる心が場合には
意識を変えることで脳内物質をコントロールできるということだと思います。
覚醒とは、何も大それたものでなくても『気づき』という状態もある意味、覚醒していると
いえるのではないかと思っています。つまり仏教でいうところの「小乗の悟り」です。
その積み重ねが、最終的には覚醒(大悟)に繋がっているのではないでしょうか。
そのために有効なのがなんといっても『マインドフルネス』です。
たった5分でも大丈夫です。我々は、チベットの修行僧ではありませんから(笑)
ぜひ皆さんも、日常の中で挑戦してみてください!